ゼブラカットが美しい宍戸ヒルズのフェアウェイ

宍戸ヒルズカントリークラブでの日本ゴルフツアー選手権
20回の歴史を振り返る

宍戸ヒルズカントリークラブの西コースで日本ゴルフツアー選手権が初めて実施されたのは2003年。
この場所での国内メジャーは20回連続で開催され、その間にコースは進化し、地元の笠間市とのつながりも深まってきました。宍戸ヒルズでの日本ゴルフツアー選手権の歴史を振り返ります。

コースへのこだわり

選手が思い切り戦え、
ギャラリーが気持ちよく
観戦できるゴルフコースを追求

世界基準を目指し、20年間で400ヤード伸長
2003年の7,030ヤードだったコースヤーデージは、20年後の2023年に7,430ヤードに伸び、400ヤードも伸長しました。長さだけでなく、世界基準のトーナメントコースを目指し、宍戸ヒルズカントリークラブ西コースの各ホールは毎年のように改造が施されています。今では日本では数少ない世界基準のセッティングができるコースに成長。メジャートーナメント開催コースとして注目されています。

▼2003年と2023年のヤーデージ比較
9番では63ヤード伸びるなど、多くのホールで飛距離が伸びている。

ホールNo 1 2 3 4 5 6 7 8 9 OUT 10 11 12 13 14 15 16 17 18 IN TOTAL
Par 4 5 3 4 4 5 3 4 4 36 4 4 4 3 4 5 3 4 4 35 71
2003年
(ヤード)
398 500 192 415 390 588 192 410 445 3,530 457 390 329 162 460 625 170 470 437 3,500 7,030
2023年
(ヤード)
398 519 212 415 402 588 231 456 508 3,729 485 407 408 165 460 638 190 481 467 3,701 7,430

ただ速いだけではない、均一なグリーン
単に速いだけのグリーンを作るためには、ローラーで芝を圧縮し寝かせるだけでよいのですが、この方法だと夕方に芝が起きてしまい、朝と夜でスピードが変わってしまいます。また、芝に負荷がかかり、痛んでしまうことも。宍戸ヒルズではローラーを使わず、一年を通じての計画的・科学的なグリーン管理技術で高速グリーンを実現しています。 多年にわたる日々のメンテナンスの結果、宍戸ヒルズのグリーンは日本ツアーでもトップクラスのクオリティを保つことができ、今年の最終日には驚異的な14.5フィートのスピードを達成しました。大雨でも水が溜まらず転がりのスピードが落ちないことも、宍戸ヒルズのグリーンの素晴らしさです。

今年の最終日のグリーンスピードは14.5フィート。

継続的な努力で生まれる最高品質のフェアウェイ
美しいフェアウェイは、単に芝を刈り込めばつくれるものではありません。芝の生え際が平らでなければ、均一な長さの芝を持つ最良のコンディションは実現できません。 宍戸ヒルズカントリークラブでは、スタッフが毎年少しずつフェアウェイの下に土を追加して平らにしてきました。さらに、芝に空気を供給し続け、刈り込みの回数を増やしています。このような継続的な努力が、プロゴルファーが絶賛する最高のコンディションを実現しています。

眺めの良い観戦スポットでギャラリーを魅了
第1回大会が開催された2003年、開幕約2週間前に、当時の森ビル株式会社の社長・森稔氏がコースを視察しました。観戦しやすいようにと、山を一つ削る指示を出しました。この指示のもと、11番ホールのバックティ周辺の山が削られ、3番ホールのグリーン、4番ホールのティ、10番ホールのグリーンを同時に見渡せるエリアが誕生しました。この場所は「トンガリヤマ」と命名され、現在でもギャラリーの人気スポットとして賑わっています。

「トンガリヤマ」からは4ホールが見渡せる。

開催年 開催期間 トーナメント名 距離(ヤード) Par 優勝者 優勝スコア
2003年 7月3日-7月6日 日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ 7,030 71 伊澤 利光 -14
2004年 7月1日-7月4日 日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズカップ 7,170 71 S・K・ホ -5
2005年 6月30日-7月3日 日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ 7,147 70 細川 和彦 -7
2006年 6月29日-7月2日 UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 7,179 70 髙橋 竜彦 -7
2007年 6月28日-7月1日 UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 7,214 70 片山 晋呉 -9
2008年 7月3日-7月6日 UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 7,280 71 星野 英正 -12
2009年 6月4日-6月7日 UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 7,280 71 五十嵐 雄二 -8
2010年 6月3日-6月6日 日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 7,349 71 宮本 勝昌 -5
2011年 6月2日-6月5日 日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 7,317 71 J・B・パク -6
2012年 5月31日-6月3日 日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 7,313 71 藤本 佳則 -13
2013年 6月20日-6月23日 日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills 7,402 72 小平 智 -14
2014年 6月19日-6月22日 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 7,402 72 竹谷 佳孝 -17
2015年 6月4日-6月7日 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 7,326 71 梁 文冲 -14
2016年 6月2日-6月5日 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 7,384 71 塚田 陽亮 -2
2017年 6月1日-6月4日 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 7,384 71 S・ノリス -13
2018年 5月31日-6月3日 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 7,384 71 市原 弘大 -12
2019年 6月6日-6月9日 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 7,387 71 堀川 未来夢 -15
2021年 6月3日-6月6日 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 7,387 71 木下 稜介 -14
2022年 6月2日-6月5日 BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 7,387 71 比嘉 一貴 -12
2023年 6月1日-6月4日 BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 7,430 71 金谷 拓実 -11

地元・笠間市との連携

ゴルフトーナメントが
地元地域の
一大イベントに成長

宍戸ヒルズで3回目の開催となった2005年、地域共生・町おこしのイベントとして「元気アップ宍戸まつり」が開催されました。2006年からは「グリーンフェスタかさま」として開催。地元地域の伝統芸能、プロゴルファーも参加するチャリティーオークション、フラダンスショー、グルメなどで、毎年多くの地元の方々が楽しみにしている地域のイベントになりました。
コロナ禍の影響で2021年と2022年は開催が見送られましたが、今年は「かさまスポーツ&フードフェス」として大会史上最大規模で開催(P6-7参照)。笠間市長、笠間市の皆さんからは、「今後も末長く続けて欲しい」という声が上がっており、今では地元地域の一大イベントにまで成長しました。

2005年から地元・笠間市とのイベントがスタートした

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